特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
5 .分化型胃癌・未分化型胃癌の拡大内視鏡診断
金坂 卓
1
,
八尾 建史
2
1大阪国際がんセンター消化管内科
2福岡大学筑紫病院内視鏡部
キーワード:
早期胃癌
,
分化型癌
,
未分化型癌
,
拡大内視鏡
Keyword:
早期胃癌
,
分化型癌
,
未分化型癌
,
拡大内視鏡
pp.1695-1700
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000165
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早期胃癌の組織型診断は,治療方針の決定に必須である.日常診療では生検標本を用いて診断されるが,1.5〜8.0%に最終診断との乖離がみられる.分化型癌は未分化型癌と比較して,高齢で男性に多い傾向にある.0‒Ⅰ/0‒Ⅱa といった隆起型早期胃癌のほとんどは分化型癌であり,組織型の鑑別が必要となるのは陥凹型ないしは平坦型である.拡大内視鏡所見に関しても報告されているが,まだ十分なエビデンスが集積されていない.現時点では,内視鏡所見に加え内視鏡的鉗子生検による病理組織診断を参照して癌の組織型の診断を行う.
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