特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
3 .受容性の高い内視鏡検診とは?―経鼻内視鏡と鎮静内視鏡の比較
小林 正夫
1
,
望月 直美
1
,
釜口 麻衣
1
,
西大路 賢一
1
1京都第二赤十字病院健診部
キーワード:
経鼻内視鏡
,
鎮静内視鏡
,
胃がん検診
Keyword:
経鼻内視鏡
,
鎮静内視鏡
,
胃がん検診
pp.1549-1555
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000142
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2016 年厚生労働省の「がん予防重点健康教育およびがん検診実施の指針」により対策型胃がん検診にて内視鏡検査が可能となった.胃内視鏡検診はおもに経口内視鏡で行われるが,近年,経鼻内視鏡も導入されその受容性から検査件数が増加し,経鼻内視鏡は胃がん検診受診率向上にかなり寄与している.一方,苦痛の少ない内視鏡に対する受診者ニーズと受容性や満足度の点で鎮静内視鏡の希望者も増加しているが,安全性という観点から胃内視鏡検診に導入することは難しい.経鼻内視鏡は,安全性,受容性,検査精度などの点で経口内視鏡と差がなく,今後,胃内視鏡検診において経鼻内視鏡はますます重要な位置を占めると考えられる.
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