特集 新生児・乳児消化管アレルギーの臨床と病型分類
6.消化管内視鏡検査の有用性
南部 隆亮
1
1埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科
キーワード:
新生児・乳児消化管アレルギー
,
food protein-induced enterocolitis syndrome
,
FPIES
,
上部消化管内視鏡検査
,
大腸内視鏡検査
Keyword:
新生児・乳児消化管アレルギー
,
food protein-induced enterocolitis syndrome
,
FPIES
,
上部消化管内視鏡検査
,
大腸内視鏡検査
pp.157-161
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000339
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新生児・乳児消化管アレルギーの確定診断には,食物抗原の除去試験と負荷試験が必須である.消化管内視鏡検査は本疾患において診断の補助として有用な検査とされている.得られる所見は非特異的であるが,他の消化器疾患との鑑別に有用であり,非典型的な経過を辿る症例や難治症例においてはとくに施行を検討されるべき検査である.一方で,新生児乳児に対する消化管内視鏡検査は侵襲のある特殊な検査であり,小児科医は本疾患に関する内視鏡検査で得られる情報,さらに検査に必要な前処置・鎮静方法・リスクについて十分な知識を有することが望ましい.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.