特集 胆膵EUS の進歩
4 .EUS‒FNA による治療(2)膵管ドレナージ
潟沼 朗生
1
,
金 俊文
1
,
矢根 圭
1
,
永井 一正
1
,
田中 一成
1
,
真口 宏介
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
interventional EUS
,
EUS‒guided pancreatic duct drainage
,
EUS‒guided antegrade stenting
,
rendezvous 法
,
術後再建腸管
Keyword:
interventional EUS
,
EUS‒guided pancreatic duct drainage
,
EUS‒guided antegrade stenting
,
rendezvous 法
,
術後再建腸管
pp.1125-1130
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000059
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interventional EUS は診断のみならず治療分野まで,その適応が拡大している.従来,膵管へのアプローチはERCP が中心であったが,膵管や術後吻合部の高度の狭窄,結石の存在,などにより,ERCP 手技ではアプローチが困難な症例も存在する.このような症例に対し,EUSを用いた膵管ドレナージ法(EUS‒PD)が新たなアプローチ法として報告されている.EUS‒PDは,EUS‒guided drainage technique( drainage法)とEUS‒guided rendezvous 法(rendezvous法)に大別され,さらにdrainage 法は,pancreaticoenterostomyと,transenteric antegradestenting に分けられる.EUS‒PD は有用な方法であるが,専用の処置具は存在せず,手技の難易度も高く,また重篤な偶発症も存在するため,十分な技量を有する術者が慎重に適応を決定し施行すべきである.
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