特集 看取りの透析医学を考える
10.HDあるいはPD患者として看取った症例:事例紹介―当院における透析患者の終末期医療の現況
田部井 薫
1
,
尾岸 俊明
1
,
丹波 嘉一郎
1
,
笠井 昭男
1
1南魚沼市民病院内科
キーワード:
終末期医療
,
緩和ケア
,
透析中断
,
看取り
,
人生会議
Keyword:
終末期医療
,
緩和ケア
,
透析中断
,
看取り
,
人生会議
pp.503-508
発行日 2026年5月10日
Published Date 2026/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003814
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日本透析医学会の統計調査によれば,2023年末には死亡患者が導入患者を上回った.今後透析医療従事者が直面する課題は,透析患者のより良い終末期を考えることでもある.当院では2015年11月から2025年11月までの10年間で88名が亡くなった.死亡時年齢は79.7±11.7歳,透析歴は17.0±10.4年,死亡原因は,感染症36%,悪性腫瘍9%,脳血管疾患14%などであった.最終透析から死亡までの時間は平均2.7±2.5日で,透析を中断した症例は11名であった.また,オピオイドなどを使用した緩和ケアを行った患者は,15名で,悪性腫瘍5名,感染症6名,足壊疽4名であった.本稿では透析の中断の意思決定,透析中断後の緩和ケア,家族との過ごし方などを考察した.

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