命をつなぐ血管アクセスの物語
スタンレー・シャルドンが変えた「血管アクセス」と「患者の自立」
春口 洋昭
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1飯田橋春口クリニック
キーワード:
血管アクセス
,
中心静脈カテーテル
,
在宅透析
,
患者自立
Keyword:
血管アクセス
,
中心静脈カテーテル
,
在宅透析
,
患者自立
pp.417-421
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003784
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私がまだ研修生だったころ,透析室や救急外来で「シャルドンを入れて」と,よく言われました.今でこそあまり使いませんが,シャルドンは内頸静脈や大腿静脈に挿入するダブルルーメンカテーテルの代名詞でした.しかし,その呼び名の由来となった医師スタンレー・シャルドン(1931-2013)(図1)がどのような人物だったかを知る人は,多くはないと思います.彼は単なるカテーテルの発明者ではありませんでした.常識を打ち破り,「患者が自分で自分を治す」という取り組みを1960年代にすでに実践していたのです.まさに透析界の「異端児」だったのです.では,その異端児はいったい,どこで「透析」と「患者の自由」を結びつける発想に至ったのでしょうか.その原点は,1960年のフランス・エビアンにあります.

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