Japanese
English
特集 輸液:その組成・アクセス・管理
留意すべき合併症—(1)留意すべき輸液ルート関連の合併症
Complications associated with venous live
熊谷 洋一
1
,
河野 辰幸
1
,
岩井 武尚
1
Yoichi KUMAGAI
1
1東京医科歯科大学医学部第1外科
キーワード:
中心静脈カテーテル
,
敗血症
,
血栓症
,
気胸
Keyword:
中心静脈カテーテル
,
敗血症
,
血栓症
,
気胸
pp.613-615
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904110
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はじめに
静脈輸液をする場合,その投与方法は末梢静脈にサーフロー針などを留置する場合と,中心静脈にカテーテルを挿入する場合とに大別される.前者の場合は投与する輸液の浸透圧により静脈炎を生じることがあるが,この場合は留置針を抜去することで自然に軽快し,臨床上問題になることはほとんどない.しかし,ある腫の抗癌剤などを末梢より静脈注射する場合,血管外に抗癌剤が漏出すると同部の皮膚に難治性の潰瘍を形成する場合があり注意を要する.本稿では,輸液ルート関連のトラブルが時に重篤な合併症となる中心静脈へのカテーテル挿入と留置に関して,予防法,対策について述べる(表1).
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