特集 透析治療システムの生体適合性―基礎的知見から患者報告アウトカムまで
7.血液透析の酸化ストレス―評価と対応
久野 瑞貴
1
,
荒川 夢香
1
,
阿部 貴弥
1
1 岩手医科大学泌尿器科学講座
キーワード:
血液透析
,
酸化ストレス
,
酸化・還元アルブミン
Keyword:
血液透析
,
酸化ストレス
,
酸化・還元アルブミン
pp.263-269
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003748
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
血液透析患者は透析膜との接触,透析液中に含まれる有機酸,紫外線曝露,鉄剤などの薬剤投与,抗酸化物質の除去,インドキシル硫酸など活性酸素種誘因物質の蓄積など多様な要因により,常に酸化ストレスに晒されている.酸化ストレスは生体内で発生する活性酸素種・フリーラジカルの酸化損傷力と体内の抗酸化力とのバランスの破綻であり,細胞障害などを引き起こす.対策として,透析液の面からは有機酸を全く含まないacetate free biofiltrationが理想的であるが,わが国では普及していないのが現状である.そのため,実臨床ではアルブミンリーク膜,ビタミンE固定化PS膜,電解水透析などが有効と考えられ,これらの活用により合併症軽減と生命予後の改善が期待される.

Copyright © 2026, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.

