特集 良好なバスキュラーアクセスを作製・維持するために
11.カフ型カテーテルの閉塞,感染の予防と治療
佐藤 和宏
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1善仁会横浜第一病院バスキュラーアクセスセンター
キーワード:
ポンピング
,
カテーテル閉塞解除術
,
出口部消毒
,
閉鎖式プラグ
Keyword:
ポンピング
,
カテーテル閉塞解除術
,
出口部消毒
,
閉鎖式プラグ
pp.1448-1453
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003642
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カフ型カテーテル関連トラブルは大きなもので閉塞・感染の二つが挙げられる.閉塞は脱血不良・返血圧上昇を起こすトラブルであり,良好な透析効率を下げてしまう.原因としてはカテーテル内血栓やカテーテル先端周囲のフィブリンシースが挙げられる.また,閉塞ではないが脱血不良や返血圧上昇の原因としてカテーテル先端の静脈壁当たりやカテーテル屈曲などが挙げられる.それぞれの原因に対して日頃透析室で予防できることがあり,それでも改善しない場合は手術が必要なこともある.カフ型カテーテル感染は進行すると敗血症を起こす重篤な合併症である.起きた後の対応が大切なのはもちろんのこと,それ以上に感染を起こさないようにする日々の処置と管理が重要である.

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