ケース・スタディ
留置部位が限られたカフ型カテーテルの挿入を行った1例
岡本 幸大
1
,
和田 龍也
1
,
大道 竜也
1
,
村津 淳
1
,
重松 隆
1
1りんくう総合医療センター腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
カフ型カテーテル
,
カテーテル関連血流感染症
Keyword:
血液透析
,
カフ型カテーテル
,
カテーテル関連血流感染症
pp.545-549
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003408
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症 例:84歳,女性 主 訴:発熱 既往歴/併存疾患:進行胃癌,汎血球減少,大腿骨頸部骨折,脳梗塞,カテーテル関連血流感染症 家族歴:特記事項はない. 内服薬:エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル20 mg/day,酪酸菌配合錠剤3錠/day,クロピドグレル硫酸塩錠75 mg/day,酸化マグネシウム頓用 現病歴:X-6年6月15日に維持血液透析を開始し,Aクリニックにて維持透析加療を継続していた,ベッド上での生活が中心の患者である.X-6年当初は右前腕の自己血管内シャント(AVF)を透析アクセスとしていたが,内シャント狭窄,血栓閉塞を繰り返し,これまでに複数の施設で左上肢人工血管内シャント(AVG)設置術,右大腿静脈カフ型カテーテル挿入術,右鎖骨下静脈カフ型カテーテル挿入術が行われた.さらには内頸静脈,大腿静脈への非カフ型カテーテルの挿入歴も複数回あった.

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