特集 呼吸管理 ─上級編2020─
気管チューブカフと自動カフ圧コントロール装置
道越 淳一
1
1小倉記念病院 検査技師部 工学課
キーワード:
人工呼吸器関連肺炎
,
気管チューブカフ
,
カフ圧管理
Keyword:
人工呼吸器関連肺炎
,
気管チューブカフ
,
カフ圧管理
pp.947-954
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000837
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カフ圧は,人工呼吸器関連肺炎などの合併症予防の観点から20~30 cmH2Oで管理することが推奨されている.しかし,手動カフ圧計による間欠的な管理では一定のカフ圧を維持がすることが難しく,カフの性能も,形状,材質,厚み,大きさがそれぞれ異なるため,本来の目的であるシール性能にも差が生じている.カフ圧の日常的な変動に対して,自動カフ圧コントロール装置を用い持続的管理を行うことで適切なカフ圧の維持が可能となり,気管粘膜の保護,ならびに人工呼吸器関連肺炎の軽減が期待できる.
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