透析患者の薬,どう使いわける?
HIV治療薬
照屋 勝治
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター
キーワード:
二価カチオン
,
制酸剤
,
薬物相互作用
Keyword:
二価カチオン
,
制酸剤
,
薬物相互作用
pp.225-230
発行日 2025年2月10日
Published Date 2025/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003320
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ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は1996年以前は有効な治療法が存在せず,感染後5〜10年の経過で細胞性免疫機能が低下して後天性免疫不全症候群(AIDS)へと進行すると平均1〜2年の経過で死亡するきわめて予後不良の疾患であった.しかし,1996年以降は多剤併用による抗HIV治療(anti-retroviral therapy;ART)により,患者体内におけるHIVを検出限界未満まで抑制し,細胞性免疫機能を回復することができるようになり,本疾患は「治療可能な慢性疾患」となった.
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