特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併症としての非結核性抗酸菌症の実際 病態・治療・予防まで HIV感染・AIDSと非結核性抗酸菌症
照屋 勝治
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療研究開発センター
キーワード:
HIV感染症
,
抗細菌剤
,
生検
,
非結核性抗酸菌症
,
薬物相互作用
,
抗HIV剤
,
細菌培養
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Biopsy
,
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Interactions
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
HIV Infections
,
Anti-HIV Agents
pp.58-64
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146996
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HIV感染者で見られるNTM症は、CD4数が50/μL未満の免疫不全状態で見られる全身性播種性病変である。標準治療はCAM/EB±RBTによる2~3剤併用療法であるが、治療が有効な場合でも数週間の時間をかけて徐々に臨床症状の改善が見られるのが普通である。抗NTM治療に関連する有害事象は高頻度であるため、最初の1ヵ月程度は有害事象の有無を確認し、それから抗HIV療法を導入することが多い。抗HIV治療導入後の免疫再構築症候群は高頻度に見られ、必要に応じてステロイドを併用しながらARTを継続する。
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