特集 透析患者の糖尿病治療
4.透析患者における血糖管理(2)運動療法
三浦 平寛
1
1東北大学大学院医学系研究科臨床障害学分野
キーワード:
腎臓リハビリテーション
,
運動療法
,
糖尿病
,
運動誘発性低血糖
Keyword:
腎臓リハビリテーション
,
運動療法
,
糖尿病
,
運動誘発性低血糖
pp.31-36
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003276
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透析治療において糖尿病治療は重要であり,運動療法は糖尿病の基本的治療の一つである.糖尿病患者への運動療法として,有酸素運動とレジスタンス運動が推奨されており,運動時間や量,強度の増加とHbA1cの低下効果は相関する.糖尿病合併透析患者では,高齢化,サルコペニアやフレイルの合併,運動習慣や身体活動量の低下などから血糖降下効果以外にも運動療法の意義はきわめて大きい.透析患者でも有酸素運動とレジスタンス運動のどちらも長期間継続して行うことでインスリン感受性やインスリン抵抗性の改善から血糖降下効果が期待できる.ただし,運動誘発性低血糖に留意しながら実施することが求められる.
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