特集 透析室でかかわるアフェレシス
11.急性中毒に対する血液浄化療法
髙平 修二
1
,
喜屋武 玲子
1
1埼玉医科大学病院救急センター・中毒センター
キーワード:
急性中毒
,
血液浄化療法
,
HD(血液透析)
,
DHP(血液吸着療法)
Keyword:
急性中毒
,
血液浄化療法
,
HD(血液透析)
,
DHP(血液吸着療法)
pp.1656-1662
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003242
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急性中毒治療は,吸収阻害,排泄促進,解毒剤投与,全身管理が基本となる.排泄促進には尿のアルカリ化や血液浄化療法(HD,CRRT,DHP,PE)が含まれるが,すべての薬剤に有効ではない.日本ではDHPの使用が減少しHDが選択されるケースが増えている.HDは分子量や血漿蛋白結合率に基づき適用され,カフェインやアルコール,リチウム中毒などで使用される.海外ではDHPの有効性が再評価されつつあるが,症例数は限られ,エビデンスは依然として低い.各治療法の適用は,過去の事例やレビューを参考に慎重に,かつ積極的に判断する必要がある.
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