特集 小児の腎疾患を見つめ直す――基礎と臨床
9.小児慢性腎臓病に対する血液浄化療法
鈴木 竜太郎
1,2
,
亀井 宏一
2
1医療法人メディカルビットバレー エールホームクリニック小児科
2国立成育医療研究センター腎臓・リウマチ・膠原病科
キーワード:
慢性腎臓病
,
血液透析
,
腹膜透析
,
血液浄化療法
,
腎代替療法
Keyword:
慢性腎臓病
,
血液透析
,
腹膜透析
,
血液浄化療法
,
腎代替療法
pp.637-642
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002192
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小児慢性腎臓病患者に対する腎代替療法では腎移植が増えているが,腎移植が困難な場合には血液浄化療法を行う.患児の年齢や体格で実施できる腎代替療法は限定される.小児慢性腎臓病患者に対する血液浄化療法では腹膜透析が第1選択だが,必要に応じて血液透析を行うこともある.主に5歳未満の末期腎不全患者には血液浄化療法が必要となり,腎移植が可能となるまで長期間の治療を要する.デバイスの選択など工夫を行うことで安全に施行可能であり,腎移植までの「つなぎの治療」として有用である.
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