特集 小児科専攻医必携 専門検査・治療実施マニュアル
4.体外循環による新生児急性血液浄化療法
大橋 宏史
1
,
茨 聡
1
,
三上 裕太
1
,
木部 匡也
1
,
山本 将功
1
,
山本 剛士
1
,
内藤 喜樹
1
,
石原 千詠
1
1鹿児島市立病院新生児内科
キーワード:
新生児
,
血液浄化療法
,
CHDF
,
PMX
Keyword:
新生児
,
血液浄化療法
,
CHDF
,
PMX
pp.1069-1076
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001407
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成人領域では広く行われている血液浄化療法であるが小児領域,とくに新生児領域ではさまざまな理由から十分に普及しているとは言い難い.その理由として,① 透析が必要となる症例数自体が少なく医療者側が不慣れなこと,② 既存の回路のプライミングボリュームが大きく輸血が必須であること,③ 十分な脱血のためのルート確保が困難なこと,④ 凝固線溶系が未熟な為に慎重な抗凝固療法が必要なこと等が挙げられる.新生児期の血液浄化療法は,十分な脱血量を得ることが困難なため持続的に行うことが多い.新生児期の適応は ① 腎不全,② 重症敗血症や代謝疾患等の2つに大別することができる.
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