特集 いざ実践!透析患者の栄養管理
13.透析時静脈栄養(IDPN)はどういったときに検討する?
蒲澤 秀門
1
,
細島 康宏
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター病態栄養学講座
キーワード:
protein energy wasting(PEW)
,
透析時静脈栄養(IDPN)
,
栄養療法
Keyword:
protein energy wasting(PEW)
,
透析時静脈栄養(IDPN)
,
栄養療法
pp.1544-1548
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003215
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透析患者は,十分なたんぱく質やエネルギーの摂取不足に起因したprotein energy wasting(PEW)という状態に陥りやすく,心血管疾患の発症,QOLの低下,入院率や死亡率の増加と関連している.栄養サポートの考え方として,経口摂取が基本ではあるが,困難な場合は経腸栄養や静脈栄養(IDPN)が考慮される.IDPNは,とくに経口摂取が難しい場合やONS(経口栄養補助食品)が実施困難な場合に利用され,適切な管理により栄養状態の改善が期待されるが,十分な効果を得るためには3〜6カ月は継続し,評価をする必要がある.IDPNの実施を容易にするため,今後は安全で効果的なオールインワン製剤の開発が求められている.
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