特集 高齢透析患者の栄養管理
[各論]11.低栄養患者への栄養補給法の実践(2)IDPN
川畑 奈緒
1
1自治医科大学附属病院臨床栄養部・管理栄養士
キーワード:
高齢透析患者
,
腎不全用アミノ酸製剤
,
栄養管理
Keyword:
高齢透析患者
,
腎不全用アミノ酸製剤
,
栄養管理
pp.1679-1684
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001564
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国では急速に高齢化が進展し,透析患者においても,この高齢化の影響を受けている.また,透析患者では,しばしばPEW(protein energy wasting)と呼ばれる状態がみられるが,高齢透析患者では生理機能の変化や嚥下機能も低下することで,より低栄養に陥りやすい.したがって,栄養状態を的確に評価し,栄養管理をすることが必要である.透析中の静脈栄養(IDPN)は,腎不全用アミノ酸製剤を含む高濃度のブドウ糖などの高カロリー輸液を投与する栄養投与法である.これまでに,IDPNにより,蛋白エネルギーバランスの改善や栄養指標の改善が報告されていることから,合理的な治療選択肢の一つといえる.IDPNの利点と欠点を理解し,栄養管理を実施する必要がある.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.