特集 いざ実践!透析患者の栄養管理
12.腎移植から再導入された場合の食事療法はどうする?
浅井 加奈枝
1
,
和田 啓子
1
1 京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部・管理栄養士
キーワード:
腎移植
,
透析再導入
,
栄養相談
,
心理的ケア
,
多職種介入
Keyword:
腎移植
,
透析再導入
,
栄養相談
,
心理的ケア
,
多職種介入
pp.1539-1543
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003214
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腎移植後は,腎機能が改善し移植前よりも食事療法が緩和される場合が多いが,生命予後・移植腎の長期予後のため移植後の合併症予防を踏まえた食事管理が重要である.腎移植患者の多くが移植によるQOL向上を実感しているが,同時に拒絶反応や移植腎機能の低下および透析再導入の不安を抱えている.また,なんらかの理由で移植腎が廃絶した場合,再移植もしくは透析の再導入が必要になり患者の心理的負担は大きい.患者の病状に応じた適切な食事管理が必要になるが,患者の心理的負担をよく理解することが大切で,そのためには多職種と連携しながらの介入が必要である.一方的な指導ではなく個別化された継続的な支援が重要である.
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