ケース・スタディ
大量飲酒後に横紋筋融解症,急性腎障害を繰り返した1例
荒川 尚輝
1
,
千田 和希
1
,
大浦 篤
1
,
京 哲弥
1
,
中村 祐貴
1
,
中屋 来哉
1
1岩手県立中央病院腎臓・リウマチ科
キーワード:
横紋筋融解症
,
急性腎障害
,
マクロCK血症
Keyword:
横紋筋融解症
,
急性腎障害
,
マクロCK血症
pp.1449-1455
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003189
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症 例:64歳,男性 主 訴:四肢筋肉痛 既往歴・併存症:アルコール依存症,アルコール性肝障害,腰部脊柱管狭窄症,腰椎圧迫骨折,原発性骨粗鬆症 家族歴:特記事項なし 生活歴:喫煙なし,断酒治療中だが詳細は不明,サプリメントなし 内服歴:プレガバリン75 mg 2錠/朝夕食後,メコバラミン500 mg 3錠/毎食後,ミノドロン酸水和物50 mg 1錠/起床時・4週ごと,エルデカルシトール0.75 mg 1カプセル/朝食後 現病歴:アルコール依存症の加療を自己中断していたX年8月,祭事で大量飲酒し,翌日歩行困難のため当院救急外来を受診した.血清カリウム(K)6.70 mEq/L,血清クレアチンキナーゼ(CK)112,500 U/Lを認め,横紋筋融解症のため緊急入院した. 初回入院時身体所見:身長164 cm,体重55 kg,BMI 20.5,Japan Coma Scale(JCS)3の意識障害あり,体温36.9℃,脈拍数106回/min・整,血圧200/105 mmHg,上下肢の筋に把握痛あり.
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