HIF-PH阻害薬の使用症例集―使ってみて実感したHIF-PH阻害薬の特徴
オーバーナイト透析におけるHIF-PH阻害薬の導入
小野 孝彦
1
,
塩田 文彦
1
,
吉永 孝之
1
,
中尾 一清
1
,
永井 博之
1
1尼崎永仁会クリニック腎臓内科
キーワード:
HIF-PH阻害薬
,
オーバーナイト透析
,
業務改善
Keyword:
HIF-PH阻害薬
,
オーバーナイト透析
,
業務改善
pp.1233-1236
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
オーバーナイト透析は,夜間の睡眠時間を利用して行う長時間透析である.当院のオーバーナイト透析患者も,8時間の透析時間を睡眠に充て,翌朝は通常勤務に就くことを週3回繰り返している.ゆっくりと時間をかけて多くの尿毒素を除去し,除水を行う.オーバーナイト透析において,スタッフは透析終了前後は返血の回収,抜針,止血の処置などが多くの患者で時間的に重なるのに伴い業務が繁雑となり,患者は目覚めたばかりである.そのため従来の造血系に特異的に作用する注射薬erythropoiesis stimulating agents(ESA)や鉄剤などの注射薬剤の未注入の事例が散見された.そこで内服による腎性貧血の治療が可能なHIF-PH(hypoxia-induced factor-prolyl hydroxylase)阻害薬の導入を行い,その有用性を後方視的に検討した.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.