特集 高齢者施設で生活する透析患者の実態
5.諸施設に居住する患者への透析治療提供の実態(1)高齢透析患者の高齢者施設利用経験―看護小規模多機能型居宅介護やサービス付き高齢者住宅,訪問看護を利用した在宅医療・介護
森 建文
1
1東北医科薬科大学医学部腎臓内分泌内科
キーワード:
看護小規模多機能型居宅介護
,
サービス付き高齢者住宅
,
在宅療養支援診療所
Keyword:
看護小規模多機能型居宅介護
,
サービス付き高齢者住宅
,
在宅療養支援診療所
pp.1161-1166
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003117
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近年,透析患者の高齢化により,在宅を基盤とした生きがい支援の必要性が出てきた.透析を在宅医療として提供するためには専門医療機関と在宅医療機関,在宅介護機関の地域連携が重要である.Dr to Dr,Dr to Ns間の遠隔診療を行うことにより,自宅や施設にいながら入院のような管理体制が実現できる.腹膜透析(PD)は自宅でできる医療であり,設備投資が不要であるが,高齢者施設での受け入れのためには,PD専門施設と他施設が協力し,体制を作る必要がある.高齢腎不全患者には患者本人や介護者の負担を減らした1日1バッグなどのシンプルPDや,終末期に対する緩和的PDが有効であると考えられる.
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