コラム：腎不全看護実践の中の暗黙知って何だろう？

腎不全に関わる看護師の実践は，客観的に数値化し可視化することが難しく，暗黙知として存在しているものもある．この暗黙知を可視化することは，実践から新たな知を生み出し，患者の抱える問題への介入に役立ち，看護実践の評価をすることができる．また，後進へ看護を具体的に伝えることができることで，看護師の育成にもつながる．このように，看護実践を可視化することにより，看護実践の根拠や卓越性を示し，他者と共有することができる．看護師は，暗黙知を可視化するために，患者一人ひとりの関わりを丁寧に振り返ることを繰り返し，看護の暗黙知に焦点を当て，慎重に検討することが必要と考える．