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特集 Onco-Nephrology—がん治療の最新フロンティア
Ⅲ.腎不全患者とがん
腎不全患者に発症する腎がん
Issues in renal cell carcinoma in patients with renal insufficiency
近藤 恒徳
1
Tsunenori Kondo
1
1東京女子医科大学泌尿器科
キーワード:
腎腫瘍
,
外科手術
,
腎不全
Keyword:
腎腫瘍
,
外科手術
,
腎不全
pp.580-587
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205392
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要旨 Onco-Nephrologyという新しい概念が広まりつつある。腎腫瘍について考える際,治療後の慢性腎臓病,慢性腎臓病患者に発生する腎腫瘍の治療,透析患者の腎がんなど,腎臓病学的問題は避けて通ることができない。多くの議論すべき問題があるが,本稿ではテーマに沿って,①慢性腎臓病患者に対する外科的治療,②透析患者に発生する腎がんの2点に絞る。慢性腎臓病患者では腎部分切除が選択される傾向があるが,その限界の認識,術後のフォローが重要である。透析患者の腎がんでは,特殊な臨床病理像を理解することが必要である。腎臓専門医と連携をとり,こうした症例の管理をしっかり行う必要性を認識することが,今後さらに泌尿器科医に要求される。
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