特集 東日本大震災と透析医療
Ⅴ.福島第一原発メルトダウンと透析患者(4)東京への避難
木全 直樹
1,4
,
新村 浩明
2
,
石森 勇
3,4
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科
2財団法人ときわ会常磐病院
3東京女子医科大学臨床工学部
4東京都区部災害時透析医療ネットワーク
キーワード:
災害医療
,
避難受け入れ
,
血液浄化療法
Keyword:
災害医療
,
避難受け入れ
,
血液浄化療法
pp.367-375
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002804
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2011年3月11日にマグニチュード9.0の東日本大震災による地震,津波により,水道・電気が寸断されたいわき市周辺透析施設の400名近い透析患者が3月17日に東京へと避難した.東京への避難に伴い,東京都区部災害時透析医療ネットワークの80施設が患者受け入れを行い,10施設が49名の入院患者の受け入れを行っているが,過去にない透析患者の大規模避難であり,多くの問題点も浮き彫りにされた.今回,この大規模避難の経緯と,受け入れ先として行った業務,問題点などに関して概説する.
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