〔症例報告〕
複数の病変を伴う高度慢性下肢虚血を合併した血液透析患者に対し一期的に血管内治療・血栓内膜摘除術・バイパス術を行うことで血行再建しえた1例
上柳 堅太
1
,
渡辺 健一
2
,
田中 宏衛
2
,
三木 孝次郎
3
,
成山 真一
1
,
森野 隆広
1
,
申 輝樹
1
,
神頭 真理
1
,
岩澤 嵩
1
,
澁谷 浩司
4
,
野口 哲也
1
,
中西 健
1
1住吉川病院内科
2兵庫医科大学病院心臓血管外科
3兵庫医科大学病院循環器内科
4住吉川病院脳神経内科
キーワード:
血液透析
,
下肢閉塞性動脈疾患
,
血管内治療
,
血栓内膜摘除術
,
バイパス術
Keyword:
血液透析
,
下肢閉塞性動脈疾患
,
血管内治療
,
血栓内膜摘除術
,
バイパス術
pp.1353-1357
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002751
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国の透析患者数は年々増加し,2020年末の施設調査結果によると34万人に達し,原疾患は糖尿病性腎症が40.7%と最も多くなっている.透析患者はさまざまな合併症を抱えており,下肢閉塞性動脈疾患(lower extremity artery disease;LEAD)もその一つである.腎機能障害自体がLEADの独立した危険因子といわれていることに加え,高血圧症や糖尿病といった合併症や高齢化もあり透析患者には危険因子が重複している.
Copyright © 2023, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.