特集 腹膜透析の展開―生き残りをかけた在宅医療
4.実践編―透析クリニックで行う看護と治療の実際(4)在宅PD患者を支援する―具体的内容
片岡 今日子
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1 日本財団在宅看護センターひまわり・看護師
キーワード:
訪問看護
,
介護保険制度
,
医療保険制度
,
地域連携
,
地域作り
,
チーム育成
,
スタッフ教育
Keyword:
訪問看護
,
介護保険制度
,
医療保険制度
,
地域連携
,
地域作り
,
チーム育成
,
スタッフ教育
pp.993-1000
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002654
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腹膜透析(PD)を成功させる秘訣は,地域の医療者の存在である.赤外線照射器等の器械の操作や注排液,出口部ケアなど患者や家族がするべきことが多く,高齢者だけでは難しい場合も多い.PD患者を増やすためには,PDを見ることができる訪問診療,訪問看護が地域にあることが重要である.とくに,頻回に患者宅に訪問する訪問看護師の役割は大きい.訪問看護師が対応できなければ,患者がPDをしながら自宅で生活することは難しい.現在,各都道府県でPDを見ることができる事業所は数えるほどである.病院が依頼をしても,断られる場合も多い.訪問看護が対応できなければ,PDの発展はない.PD患者を地域の医師と一緒に見ることができる訪問看護師を作ることが,早急な課題だと考える.
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