特集 腹膜透析の展開―生き残りをかけた在宅医療
4.実践編―透析クリニックで行う看護と治療の実際(3)高齢腹膜透析患者への支援―フレイル対策
矢部 広樹
1
,
夏目 大輝
2
1聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
2偕行会名古屋共立病院リハビリテーション課
キーワード:
高齢患者
,
フレイル
,
身体機能
,
運動療法
Keyword:
高齢患者
,
フレイル
,
身体機能
,
運動療法
pp.987-992
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002653
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高齢の腹膜透析患者におけるフレイルや身体機能の低下は,多くの患者が経験する問題であり,予後やADL障害に影響するため,日常臨床のなかでケアすべき重要な課題である.フレイルや身体機能は,簡便なツールを用いることで外来診察でも評価可能であるため,定期的にフォローし,変化を把握する必要がある.運動療法は,在宅で実施できるメニューの提供が基本であり,簡便な有酸素運動やレジスタンス運動の自主練習の方法を指導する.身体活動量を管理するデバイスや,ケアマネジャーや理学療法士との連携を検討することで,より効果的な運動療法を提供できる可能性がある.
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