高齢透析患者に対する在宅支援のあり方-看護と介護
[実践報告]高齢患者の在宅腹膜透析における支援の現状と課題
前園 道子
1
,
関 智恵子
,
小林 威仁
,
中元 秀友
1所沢腎クリニック 看護部
キーワード:
在宅介護支援サービス
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
持続的外来腹膜透析
,
往診
,
診療放射線技師
,
訪問看護
Keyword:
Home Care Services
,
House Calls
,
Kidney Failure, Chronic
,
Peritoneal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis, Continuous Ambulatory
,
Home Health Nursing
pp.311-318
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013181354
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本邦では高齢者や合併症を有する透析患者の増加に伴い,自己管理や通院が困難な透析患者が増加しており,そのような患者において在宅医療である腹膜透析(PD)はもっとも適した透析療法であることが報告されている.2012年の診療報酬の改訂では,PDの診療報酬の引き上げと同時に,在宅介護支援の充実が行われた.しかしながら,高齢腎不全患者のPD導入に際しては,在宅患者ならびに家族の支援が必要である.在宅PD患者支援は,患者家族と医療施設の対応だけでは負担が大きく困難な場合が多い.とくに患者家族への身体的,心理・社会的な支援も考える必要がある.理想的には地域医療システム(介護支援施設やデイケア,さらに身体障害者などの支援制度)を利用した患者および家族支援が望まれる.個々の患者の背景によって可能な支援は限定されるため,状況に応じた最善の支援システムを考えていくことが重要である.
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