10．眼病変の管理―専門医へのコンサルトタイミングは？

慢性腎臓病（CKD）は，視力・視野の障害を伴うことがある．CKDでは糖尿病や高血圧を合併することも多く，網膜血管の閉塞や，視力に影響を与える黄斑に浮腫を起こすことが多いことが知られている．眼症状からCKDと診断されることもある．とくに，糖尿病によるCKDを伴う糖尿病網膜症の患者は視力障害を起こすことが多い．網膜障害以外にも白内障や角膜変性，新生血管緑内障など多彩な病気を合併することもある．定期的な眼科診察をすることで失明を回避できる可能性がある．