特集 バスキュラーアクセス-作製・管理・修復の基本方針 2nd Edtion
第10章 VAトラブルの管理・対策 4 狭窄・閉塞(外科的方法)
矢野 健太郎
1
,
土田 健司
1
1土田透析アクセスクリニック
キーワード:
外科的血栓除去術
,
AVG
,
高度石灰化
,
器質化血栓
,
静脈-静脈グラフト
Keyword:
外科的血栓除去術
,
AVG
,
高度石灰化
,
器質化血栓
,
静脈-静脈グラフト
pp.931-937
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002214
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・長時間経過している血栓性閉塞や,血栓量が多い症例に対しては,PTAと外科的血栓除去術の併用を考慮する必要がある.
・高度石灰化狭窄に伴う血栓性閉塞は,血管の蛇行や瘤化を伴うことも多く,PTAでの治療に難渋することも多いため,外科的再建の選択が賢明と考える.
・肘下から深部静脈へ交通しているシャントにおいては,PTAを行っても,その蛇行により十分な拡張が得られないことが多く,静脈-静脈バイパスの良い適応と考えられる.
・患者にとって安全で負担の少ない手技を第一に考え,必要に応じて外科的治療の介入や併用を考慮すべきである.
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