特集 バスキュラーアクセス-作製・管理・修復の基本方針 2nd Edtion
第1章 VAの現状 2 いつVAを作製すべきか?
花房 規男
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科
キーワード:
eGFR低下速度
,
アクセス発達
,
血管径
,
高齢者
Keyword:
eGFR低下速度
,
アクセス発達
,
血管径
,
高齢者
pp.691-696
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002185
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・アクセス作製時期の決定については,①透析導入が必要となる腎機能,②腎機能の低下速度,③アクセス(血管)の発達に見込まれる時間を考慮する必要がある.
・透析導入が必要となる腎機能はわが国では平均eGFR 5.43 mL/min/1.73 m2であるが,腎不全症候の存在,合併症の存在を考慮する必要がある.
・透析導入時期の推定については,推測式が複数提唱されている.eGFRの低下速度は必ずしも一定ではなく,加速する場合にはAVFが作製できない可能性が高まる.
・血流量,血管径,血管の深さはAVFの発達と関連する因子である.アクセスの発達に関連する因子を考慮し,発達に時間がかかることが予想される場合には,その分早めにAVFを作製する必要がある.
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