特集 透析療法における各種モニタリングのFront line
6.身体組成分析装置(3)MLT―550N
長尾 尋智
1
1メディカルサテライト岩倉・臨床工学技士
キーワード:
多周波数生体電気インピーダンス法(MFBIA)
,
身体組成分析
,
体液管理
Keyword:
多周波数生体電気インピーダンス法(MFBIA)
,
身体組成分析
,
体液管理
pp.519-523
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002136
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透析患者の適正な体液管理は,生命予後改善において重要な管理項目とされるが,高齢化と糖尿病性腎症,多くの合併症,微小炎症の遷延,低栄養の亢進による除水困難など従来の指標では管理できない状況がある.MFBIAによる身体組成分析は体内水分量,体脂肪量,筋肉量,位相角,またはそれらの比率が測定できる.身体組成分析値の変化を把握することによって,細やかな体重設定,栄養管理が行えることから,透析の安定性に寄与できると考える.MLT―550Nはコンパクトな大きさ,低侵襲性で操作も簡便,測定時に時間的余裕がない場合であっても,パラメータの修正と再計算ができる特徴を有し,臨床現場での汎用性は高い.
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