特集 便秘と慢性腎臓病・透析医療
9.便秘を防ぐ生活習慣改善と運動療法
長谷川 信
2
,
和田 直樹
1,3
1群馬大学医学部附属病院リハビリテーション部
2群馬大学医学部附属病院リハビリテーション部・理学療法士
3群馬大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学
キーワード:
便秘予防
,
生活習慣
,
運動療法
Keyword:
便秘予防
,
生活習慣
,
運動療法
pp.391-395
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002100
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慢性腎臓病(CKD)では,腎機能の疾病管理とともに生活習慣や運動療法が重要とされている.腎機能を保護するためにCKD患者は食事や水分制限,活動性低下により便秘となることがあり,さまざまな対処方法がある.便秘に対しては自律神経の影響を受けることから規則正しい生活習慣や適度な運動療法を行うことで腸の蠕動運動を促し,予防や改善が期待できる.とくに運動療法を実施する際には過度に交感神経が活性化しない有酸素運動や下肢筋群の運動が有効であり,運動中の自覚症状を確認し負荷量や運動時間を調整する.そして便秘の予防には,生活習慣改善と適度な運動が継続できるよう自己管理と支援が重要である.
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