特集 シームレスなCKD 対策に向けての看護実践
6.市民公開講座の開催における看護師の役割―CKD の啓発活動とその効果
鈴木 智恵
1
1常滑市民病院・慢性腎臓病指導看護師
キーワード:
慢性腎臓病
,
啓発活動
,
市民公開講座
Keyword:
慢性腎臓病
,
啓発活動
,
市民公開講座
pp.1285-1289
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001927
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慢性腎臓病(CKD)は早期に対処すれば,重症化を抑制することも可能であるが,初期は自覚症状がない.進行するほど病態は複雑化し,ステージに合わせた食事・薬剤・運動・日常生活などの管理が重要である.十分で安全な治療を実施するには,多職種が各々の役割を果たし,職種間で協力・連携する必要がある.世界的にCKD啓発活動は行われている.しかしCKDが定義されてから約15年と新しい概念であり,一般市民の知名度は低く,啓発活動は急務である.2018年,厚生労働省は腎疾患対策に対して,10年間の検討の結果,①普及啓発,②地域における医療提供体制の整備,③診療水準の向上,④人材育成,⑤研究開発の推進,であると5本柱を提示している.
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