症例による透析患者の画像診断
アルコール性肝硬変と末期腎不全をもち,骨折を繰り返した後に骨形態計測を行い,治療法を変更した症例
田口 周平
1
,
渡邉 駿
1
,
水野 裕基
1
,
乳原 善文
1
1 虎の門病院分院腎臓内科
キーワード:
アルコール
,
肝硬変
,
CKD
,
骨形態計測評価
,
metabolic bone disease
Keyword:
アルコール
,
肝硬変
,
CKD
,
骨形態計測評価
,
metabolic bone disease
pp.97-102
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001597
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症 例:65歳,男性 主 訴:腰痛 既往歴:肺気腫,胃潰瘍,結腸憩室炎 生活歴:喫煙;1日40本を15歳から60歳まで,飲酒;大量飲酒を60歳まで,60歳から減量し40度酒700 mLを3日で消費. 現病歴:60歳より肝機能障害,尿潜血陽性,高血圧があり,近医follow.61歳時に当科紹介.初診前日に転倒し,初診日に右大腿骨頸部骨折が判明.当院整形外科で手術後,腎機能低下,アルコール性肝硬変があり,当科follow.腎生検でnephrosclerosisの診断.以後通院が途切れがちとなる.64歳の12月にeGFRが15.1 mL/min/1.73 m2まで低下し,腎生検を施行.同日夜に心不全となり,血液透析を導入.以後,維持血液透析となる.病理診断はANCA(anti―neutrophil cytoplasmic autoantibody)陰性の急速進行性糸球体腎炎であった.
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