アルコールの指導法

Patient education for alcohl

患者自身が工夫した内容を評価し，患者と相談のうえ決定していく

患者の飲酒歴，アルコールによるその患者の病態に対する影響，現在のコントロール状況，自制心，などを考慮する．

外来指導の実際

　アルコール・飲酒については，さまざまな弊害があると言われています．飲酒によって気持ちのコントロールがうまくいかなく，食事療法がおろそかになりがちです．アルコール自体のエネルギー過剰摂取，または，つまみによるエネルギー過剰摂取で，肥満，血糖の上昇も見られます．さらに肝機能障害などが弊害として挙げられます．

　過量飲酒の関連因子を調べた調査では，網膜症がないとの認識や，全体的に不健康でない，との意識の者，また，同居家族の中に飲酒者がいる場合に過量飲酒者が多いという報告があります^1）．