血液浄化機器2020
第Ⅺ章 血液回路
安藤 勝信
1
1練馬光が丘病院臨床工学室・臨床工学技士
pp.1110-1113
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001421
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血液透析に使用する血液回路は,血管からダイアライザに導き出す管(脱血)を動脈側回路(A 側:赤色)と呼び,ダイアライザから血管に送り返す管(送血)を静脈側回路(V 側:青色)と呼ぶ.透析施設のオーダーメイドによる血液回路の製造・流通により,血液回路メーカ各社は数千種類の回路を製造している.2006 年に「改定透析用血液回路の標準化に関する報告書2006」が出されたが,提案と異なる血液回路を使用した事故が散見され,2009 年「血液浄化療法における血液回路の接続部位のルアーロック化について(周知依頼)」が厚生労働省より発出された.医療安全の見地から2012 年に公益社団法人日本臨床工学技士会は,日本透析医学会および日本医療器材工業会との連携により「透析用血液回路標準化基準(ver.1.00)」を策定した.本稿はこれらを基に解説する.
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