特集 透析患者PADの最前線
6.再生医療(1)末梢血幹細胞移植
堀江 卓
1
1札幌北楡病院外科
キーワード:
末梢血幹細胞
,
G―CSF 動員自家末梢血単核球細胞
,
下肢温存生存と無増悪生存
Keyword:
末梢血幹細胞
,
G―CSF 動員自家末梢血単核球細胞
,
下肢温存生存と無増悪生存
pp.691-697
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001320
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末梢血幹細胞による血管再生治療について透析症例を中心に3 件の報告を示す.1)レトロスペクティブ調査(2001 年12 月~2006 年12 月) Fontaine Ⅱ度22 例,Ⅲ度30 例,Ⅳ度102 例.透析73 %.Ⅳ度の2 年間下肢温存生存率は50 %.Ⅱ,Ⅲ度は75 %以上.また非透析は83 %,透析は49 %.2)先進医療報告書(2005 年6 月~2014 年6 月) Fontaine Ⅱ度33 例,Ⅲ,Ⅳ度(重症下肢虚血;CLI)82 例,透析62 %.CLI で透析患者の1 年/2 年下肢温存生存率は47.8 %/40.9 %.CLI で血行再建の治療歴ありの予後が良好な傾向あり.3)ランダム化比較試験(2009 年1 月~2013 年12 月) 細胞治療群50 例,コントロール群53 例.Fontaine Ⅱ度69 例,Ⅲ度13例,Ⅳ度21 例.透析52.4 %.無増悪生存期間のサブグループ解析で,Ⅱ,Ⅲ度で有意差あり.
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