今月の主題 造血幹細胞
技術解説
―造血幹細胞の採取とその性状―自己末梢血造血幹細胞
木山 善雄
1
,
笠井 正晴
1
Yoshio KIYAMA
1
,
Masaharu KASAI
1
1医療法人北楡会札幌北楡病院内科
キーワード:
末梢血幹細胞
,
採取法
,
動員法
Keyword:
末梢血幹細胞
,
採取法
,
動員法
pp.915-920
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902993
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近年アフェレーシス技術を応用して,サイトカイン単独で,あるいは化学療法後の回復期にサイトカインを併用して動員した自己末梢血幹細胞(PBSC)を採取することが行われている.骨髄と比較してPBSC中には造血幹細胞も同程度に含まれるが,より顆粒球系に分化した幹細胞が多く含まれていることが明らかになってきている.このことが末梢血幹細胞移植の特徴の1つである移植後の早期の生着に関与していると考えられている.〔臨床検査40:915-920,1996〕
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