特集 透析患者の脳血管障害
3.脳血管障害の危険因子とその管理(1)血圧
藤﨑 毅一郎
1
1飯塚病院腎臓内科
キーワード:
脳血管障害
,
脳出血
,
脳梗塞
,
血液透析患者
Keyword:
脳血管障害
,
脳出血
,
脳梗塞
,
血液透析患者
pp.545-548
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001285
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透析患者における脳血管障害は一般住民に比して,発症率が高く,QOLも含めた患者に与える影響も大である.この脳血管障害における危険因子が高血圧であり,透析患者では体液管理と降圧薬が大きな治療の柱となる.透析患者における至適血圧は多く議論されてきたが,個々の原疾患・合併症等の相違も大きく,脳血管障害に関する絶対的な指標は現時点では明確に示されていない.しかしながら,脳出血,脳梗塞ともに高血圧が発症リスクになることはこれまでのエビデンスで明らかであり,今後も体液管理と降圧薬による血圧管理を中心に個々の患者の合併症にも留意した血圧管理が求められる.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.