特集 透析患者の脳血管障害
2.脳血管障害の診断
植木 香奈
1
,
松尾 龍
1,2
,
吾郷 哲朗
1
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
2九州大学大学院医学研究院病医療経営・管理学
キーワード:
頸動脈病変
,
脳小血管病
,
慢性腎臓病
,
透析
Keyword:
頸動脈病変
,
脳小血管病
,
慢性腎臓病
,
透析
pp.535-543
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001284
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透析患者に合併する脳血管障害は,重症化しやすく,機能転帰や生命予後を悪化させやすいため早期発見,早期診断が重要である.急性期脳血管障害が疑われた場合は,初期診療における迅速な病歴聴取,診察,採血や画像検査に基づいて適切に鑑別診断を行い,速やかに専門治療を行うことが求められる.また,透析患者では脳小血管病変,頸動脈病変,さらに心房細動を有していることが多く,頭部MRI/MRA や頸部血管超音波検査などを用いたリスク評価を適切に行う必要がある.
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