特集 透析生活をサポートする―各職種ができることと限界
5. リハビリテーションに携わるスタッフの視点から―透析患者の生活機能を支える
清水 弘毅
1
,
有元 克彦
2
,
小野 由美
3
,
井本 洋史
4
,
岡本 牧子
4
,
西濱 美絵
4
1しげい病院リハビリテーション科・整形外科
2しげい病院腎臓内科
3しげい病院看護部
4しげい病院リハビリテーション部
キーワード:
腎臓リハビリテーション
,
国際生活機能分類
,
機能的自立度評価法
Keyword:
腎臓リハビリテーション
,
国際生活機能分類
,
機能的自立度評価法
pp.1633-1637
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001137
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透析医療の新たな進歩として腎臓リハビリテーション(腎リハ)の普及がある.リハ専門職のできることは透析患者の生活機能を支えることであり,① 評価,② 疾患別リハ,運動療法,動作指導,③ 福祉用具,家屋調査,住宅改修,④ 通所リハ,訪問リハなどにより関わっていくことである.リハ専門職の限界は,生理機能・運動器機能の疾患への侵襲治療や薬物療法等の関わりである.これらは生活機能を支える土台であり,しっかりしていないと生活機能を支えることはできない.限界を補うためには多職種連携が重要であり,共通の目標は国際生活機能分類(ICF)で評価され,共通の尺度は機能的自立度評価法(FIM)で評価することができる.リハと透析医療は障害を診る医療であり,支える医療である.リハで透析患者の生活を支えたい.
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