OPINION
平成の医療,令和の医療
丹野 有道
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター腎臓・高血圧内科
pp.1231-1232
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001041
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
私が医師になった平成前期には,患者への病状説明をムンテラ(ドイツ語のMundtherapie に由来)と呼んでいた.飲み屋さんで,隣のお客さんからムンテラという単語が聞こえてきて,思わず振り返っていた時代が懐かしい.平成中期になって,インフォームド・コンセント(IC)という概念が普及し,「○○先生はいまアイシー中です」などと今も使われている.そして平成後期からは,SDM(Shared Decision Making)の概念が普及し出し,患者と医療者が協働して不確実性へ向き合うための知恵としては,少なくとも令和前期にはこれが主流となるだろう.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.