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増刊号 腎代替療法のすべて
【第4章 血液透析,血液透析濾過】
12 血液透析濾過療法の実際 ①間欠的血液透析濾過 1)維持透析療法
intermittent hemodialysis filtration:1)Maintenance of dialysis therapy
水野 裕基
1
Mizuno Hiroki
1
1虎の門病院分院腎センター内科
キーワード:
透析量
,
Kt/V
,
β2-ミクログロブリン(b2M)
,
透析時間
Keyword:
透析量
,
Kt/V
,
β2-ミクログロブリン(b2M)
,
透析時間
pp.267-269
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000441
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はじめに
週3回の維持透析患者に対する適切な間欠的血液透析(intermittent hemodialysis:IHD)の評価と処方については,2013年に提示された日本透析医学会の「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方」1)では,single pool Kt/V(spKt/V)での透析量の評価が推奨され,血液流量200mL/分以上,最低4時間以上の治療時間,限外濾過量15mL/kg/時間未満とし,最低spKt/V 1.2以上,目標1.4が推奨されている。その後,β2-ミクログロブリン(b2M)を効率的な除去が可能となった血液透析濾過(hemodiafiltration:HDF)が普及し,spKt/V 1.2を達成した患者数は増加し,限外濾過量も減少している2)。本稿では透析量としてのKt/V,管理目標としてのb2M値と透析処方で調整できるパラメーターについて解説する。
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