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増刊号 腎代替療法のすべて
【第4章 血液透析,血液透析濾過】
12 血液透析濾過療法の実際 ①間欠的血液透析濾過 4)長時間透析
Long intermittent hemodialysis
陣内 彦博
1
,
秋葉 隆
1
Jinnai Hikohiro
1
,
Akiba Takashi
1
1医療法人社団瑛会 東京ネクスト内科・透析クリニック
キーワード:
長時間透析
,
標準透析
,
透析量
Keyword:
長時間透析
,
標準透析
,
透析量
pp.280-284
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000444
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はじめに
現状の血液透析治療は,間欠的治療であり,多くの症例は週当たり12時間しか治療されていないため腎機能の代行は不完全である。この標準血液透析は生命を維持する最低限の治療であり,そのため透析関連合併症が発生し生命予後が不十分となる。日本透析医学会は(「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方」2013年)1)にてこれを解決する最もよい方法は,週当たりの透析時間の増加であり,長時間血液透析や頻回血液透析が有用であると述べた。さらに,診療報酬で長時間加算が再開されたことで徐々にではあるが長時間透析が広がり始めているのは確かである。ここでは長時間透析の効果,利点,欠点について解説する。
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