ケース・スタディ
急激に進行する腎機能障害に血小板減少を合併した1例
井上 めぐみ
1
,
黒木 裕介
1
,
満生 浩司
1
1福岡赤十字病院腎臓内科
キーワード:
急性腎不全
,
ANCA関連血管炎
,
血栓性微小血管症
,
血漿交換
Keyword:
急性腎不全
,
ANCA関連血管炎
,
血栓性微小血管症
,
血漿交換
pp.555-562
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000887
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現病歴:これまで尿検査異常や腎機能障害を指摘されたことはなかった.X 年2 月末インフルエンザA 型に罹患し,抗インフルエンザ薬で解熱した.3 月14 日37 ℃台の発熱があり,近医でアジスロマイシンを処方されるも発熱は持続,3 月22 日インフルエンザ抗原検査陰性であり,クラリスロマイシンを処方されたが解熱しなかった.3 月25日当院内科を紹介受診となり,薬剤熱を疑い抗菌薬を中止するも発熱は持続した.3 月29 日当院感染症内科に発熱の原因精査・加療目的に入院となり,その際の尿検査で尿蛋白陽性(尿蛋白定量/尿クレアチニン比1.6 g/g・Cr),尿潜血陽性,腎機能障害を認めたため,4 月5 日精査目的に当科へ転科となった.
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