発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011186226
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67歳男。10年前に会社検診で境界型糖尿病を指摘されたが、7年前より定期検診を受けていなかった。今回、検診でHbA1c9.5 %、FBS 260mg/dlを指摘され、更に目のかすみと全身倦怠感を自覚するようになった。初診時には両眼白内障を認め、糖尿病についてはglimepirideの服用を開始し、その後治療および白内障手術目的にて入院となった。入院時には血小板数の急激な減少を認めたが、白血球数や赤血球数に著変はなく、血小板関連検査でもHBs抗体およびHCV抗原は陰性であった。また、その他検査所見でも異常はなく、画像検査でも肝硬変や脾腫は認めなかった。血小板数減少の原因としてglimepiriedの副作用の可能性も考慮し、中止の上でヒューマリンの服用に変更したところ、血小板数は回復した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011