透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
神経 CQ 27 透析患者の脳血管障害後遺症への対応はどのように行いますか?
橘 紗耶佳
1
,
藤﨑 毅一郎
2
1九州大学病院腎疾患治療部
2九州大学病院腎・高血圧・脳血管内科
キーワード:
脳血管障害
,
転倒
,
骨折
,
嚥下障害
,
認知機能障害
Keyword:
脳血管障害
,
転倒
,
骨折
,
嚥下障害
,
認知機能障害
pp.791-794
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000551
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Ⅰ医学的背景
脳血管障害患者に対しては発症直後から時期に応じた一貫した流れでリハビリテーションを行うことが推奨されている.
脳血管障害の後遺症は,疼痛,転倒・骨折,摂食嚥下障害,排泄障害,認知機能障害など,患者のADL,QOLに大きく影響する.
Ⅱキュア
慢性疼痛に対して薬物療法,運動療法を行う.
転倒・骨折予防のために運動療法,骨粗鬆症に対する薬物療法などを行う.
誤嚥性肺炎・窒息事故防止のため,嚥下機能評価,摂食・嚥下訓練を行う.
Ⅲケア
慢性疼痛患者の生活,運動のモチベーションを上げることが重要.
転倒防止のための住環境整備,嚥下機能・嗜好・安全性を考慮した食品の選択,排尿・排便日誌の活用などが必要となる.
認知機能障害では,ADL改善を目的にリハビリテーションを行う.
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